【特別寄稿】 川島なお美さんの葬儀を取材してみて思うこと

9月24日、川島なお美さんが亡くなりました。
享年54歳。
40代50代の私たちにとって、同世代の訃報はあまりに悲しい。。。
川島なお美さんと女子大生ブームを一緒に生きた人、バブル世代のお姉さんだと横目に見ながらも変わらぬ美しさを保つ川島なお美さんにあこがれた人、・・・そんな読者さんもいるのでは?!

川島なお美さんの夫、鎧塚俊彦さんがFacebookで、

「案内状がきていない人でも行っていいんですか?」
という問合せがたくさん来ております。妻なお美と交流のあった方々全てに御案内状を送らせて頂く事が出来ず申し訳ございません。
御希望の方はどなた様でも私達と一緒になお美を見送って頂きたく願っております。
ファンの皆様用にも祭壇の外に拝礼所を設けます。
尚、ワイン葬という誤報がどこからか流れておりますが強いて言うなればなお美葬です。
独自のスタイルを作り上げた川島なお美最後の幕
心の中のなお美と相談しつつ
なお美ならきっとこうやったであろう最終幕を悶々と構築しております。

と投稿していたと知り、オモロ記者としてお葬儀に行ってきました。

saidan01photo by オリコンNewS

白い花がいっぱいの祭壇に、ワインレッドの薔薇。
ワインボトルにも薔薇が差されて、赤ワインが数本。
夫の鎧塚さんが作ったお菓子も添えられ、飾られたワイングラスの中にはともる火・・・

川島さん本人のブログでノーメイクの弱々しい顔を公開し、記者会見でも「皆さんに『激ヤセ』とか言われている場合じゃない。」と笑いながら舞台への思いを語っていました。
訃報後も痩せて弱った顔がしばしば出ていただけに、そんなの寂しい、悲しいと思っていたところ、告別式の祭壇に飾られていた写真は、私は今までに見たことがない写真だった。

saidan02photo by オリコンNewS

本会場には入りきれない人が通された部屋にも祭壇があったけれど、そこに飾られていた写真は遺影とはちょっと言えません。なぜなら、夫の鎧塚さんと愛犬との家族写真だったのです。
それはそれは美しくキラキラと、家族全員が本当に素敵な表情の写真でした。
会場にはその写真があちこちに飾られていたのも、そういう様子を会葬客の人たちの記憶にとどめたい、という鎧塚さんの思いの表れなのかもしれません。

川島なお美さんは女子大生キャラでスタートし、当時はチャラチャラキラキラのイメージが強いかもしれません。
その彼女が、その後あまり売れなかった時期を経て、再び女優として開花したのは20年近く前のこと。
その後、ワインで有名になり、そして48歳で結婚しました。

衰えどころか益々美しくキラキラ輝いた48歳の結婚は、
同世代のおひとりさま女性たちにも、たぶん勇気や希望を与えたのではないでしょうか。

ただそれまでもそれからもずっと、川島なお美さんは理想の「川島なお美」を目指して、人知れずストイックに努力し続けていたそうです。

亡くなった時の夫の鎧塚さんの発表は、それを物語っていました。

本日19時55分妻なお美が他界致しました
一週間前まで舞台を勤め、そして最後の最期まで女優として、女房として、人として全力で生を全う致しました。
なお美を支え応援して下さった皆様方には心より御礼申し上げます。
息を引き取るまで川島なお美はやっぱり川島なお美のままでした。
本当に立派でした。

yoroizukaphoto by オリコンNewS

TBS「サンデージャポン」で、川島なお美さんにかわいがられていたという西川史子さんは、

女の人は、男の人を「立てる、褒める、甘える」のが大事、
とアドバイスされたのに、それを生かすことができなかった
と語っていました。
なお美さんっていつも何かを発信している人というイメージ。
自分の人生とか、女としてとか、人としてとか、仕事をどうするのかとか、死についてとか。
亡くなってもなお、私たちに何かを発信してくださる人だなって凄く思っています。

と、しみじみと語っていましたが、葬儀にもおいでになっていたようです。

nishikawaphoto by オリコンNewS

葬儀で最後に喪主の鎧塚さんがおっしゃっていた言葉が印象的でした。

女房は他界したくらいでへこたれるやつじゃない。
今頃、私は次のステージで次のことを考えているから、と言ってるんじゃないかと思います。
女房は拍手をもらうのが大好き、それが生き甲斐だと言っていました。
どうか割れんばかりの拍手で送ってください。

そう言って、鎧塚さんは出棺の時に戒名が書かれた位牌を大きく掲げました。
霊柩車の助手席に乗って会場を出ていくときも、大粒の涙を流しながら拭うこともせず、窓を全開にして位牌を窓の外に高く掲げて拍手の中を通り過ぎていきました。
私も我慢できずに、たくさん泣いてしまいました。

私の命はこれからいつまで続くのか、いつ突然終わりになるのか・・・
そんなことは誰にもわかりませんが、川島なお美さんの訃報に接し、改めて川島なお美さんの今までの人生を知り、私だけでなく、誰もがきっといろいろなことに思いを馳せるのではないでしょうか。

川島なお美さんの最期は本当に早すぎてあまりに突然で悲しすぎるけれど、それでも終わりの「その時」がいつやってくるかはわからないけれど、今をもっともっと大事にしよう、大事にしなくてはと思います。
そして、どんなふうに人生を生きていくかは、人生を終わる時にきっと大きく影響するのだと思います。

取材・文:石崎公子
    (トラベシア代表 「失敗しないエンディングノートの書き方」著者、エンディングノート講座主宰)    
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