介護について知識を得るためのすっごい良い方法

医療・介護

老後について考えるとき、介護のことってメチャ気になりますよね。
親の介護も気になりますし、配偶者が介護必要になるかも、いずれ自分も…?

けど、実際介護をしていなければ、テレビなどのニュースから知るだけで、やたら心配になるけど実態はよく分からないまま。期せずも家族に介護が必要な状況になり、どこへ相談したらいいのかも分からずあたふたする、なんてことにもなりそうです。

知識を得よう、勉強しようと思っても、必要にせまられないとなかなか踏み出せませんが、関心がありしっかり学びたいと思うのなら、良い方法があります。
それは、「介護職員初任者研修」を受講し、資格を取ること!

「介護の仕事する気はないけど」って思ってもちょっと待ってください。その答えは、学んでからもう一度考えてもいいかも。それに、ボランティアという形もありますから。

仕事するかしないかはひとまず置いておいて、「介護職員初任者研修」を受講すると、介護について一通り知っておくとよいことが、体系的かつコンパクトに学べます。
介護職に就く前提での話ではありますが、現在の日本でおこなわれている介護が

・どのような理念や考えに基づいているか
・どのような仕組みなのか
・介護が必要な方とのコミュニケーション技術
・実際の介護の技術
・老化にともなって心や体がどう変化していくのか、病気のことも含め

なんかが学べるわけです。
もし家族の介護が必要になったときには、これが理解できていればスムーズに話を進められますし、自分が必要になったときにも、システムが理解できていれば希望を実現しやすくできそうです。

そして、とくに良いのは、老化にともなう心身の変化を学べること。高齢になるとどういった変化があるのか、高齢者に多くみられる病気や症状などを学びます。
生活習慣病、進行するとどうなるのかってことや、病後にはどんな介護がなされるのかも分かる
ので、こうならないで済むように気をつけよう!という気にもなって、予防の意識が高まるという二次的効果も。


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じつはカッキー、介護職員初任者研修を受講し、資格を取りました。
介護についての知識を得たいと思って行ってみたところ、介護って思った以上に深くて感激しました。ホントに凄いなと思ったのは、その理念。人権や尊厳というものを、何より大事にしているんです。

介護を必要としている方でも、尊厳を保つこと。
その人らしい生活が送られるよう、生活の質(QOL)を高めること。
自己決定に基づいた自立をサポートすること。
個々人の生活を大切にすること。
意欲を高めるコミュニケーションをすること。

そんな理念、考え、視点で介護はおこなわれているんですよ!
目標を持ってその人らしい生活を続け、それを実現するために、介護をはじめとした多様な専門職が一丸となってサポートする。

自分のためにチームを組んでもらって、自分の目標を叶えるためにサポートしてもらうことって、介護のほかになかなか無いんじゃないでしょうか。それすげー!って感激しちゃいました。

介護というと、老人ホームなどで介護が必要になった高齢者のお世話をする、ってイメージでしたが、高い理念を持ち、理論に基づいてしっかりマネジメントされて、とても科学的だったんです。


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以前、父が入院していたリハビリ病院でのことを思い出しました。
そこでは、医師や看護師、理学療法士、言語聴覚士、栄養士などの専門職がチームを組んで、ケアしてくれました。なかでも一番接する機会が多い介護士さん、この方が本当に良くしてくれて。

入院当初は元気がなかった父が、あるときからとても活発になり、熱心にリハビリに取り組むようになりました。あるとき言ったんです。「Hさんが俺のために一生懸命にしてくれるから、それに応えようと思って」って。

父が自分で目標を口にするようになり、介護士のHさんを始め、チームの皆さんが父に接するときにはその目標についていろいろ言ってくれて、そのうち本気で取り組むようになりました。そして、Hさんの働きかけで超サプライズ!父はある夢を叶えたのでした。

父はもちろん家族一同、Hさんやチームの皆さんに感謝感激な入院生活。良い介護士さんが担当になってとても幸せだったね~と家族で話していたのですが、こうして学んでみると、あれは理念に基づいた介護を実践されていたのだなと、腑に落ちました。
そんなことを理解できたのも、収穫でした。

理念の話が多くなりましたが、ともかく、「介護職員初任者研修」は受講してソンはなし。
介護の知識ががっつり身に付きますよー!




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