今年もここに来られたことの幸せ ~リレー・フォー・ライフ・ジャパン2018東京上野~

10月13日(土)・14日(日)と、今年もリレー・フォー・ライフ・ジャパン2018東京上野に参加してきました。私は昨年に続き、2回目。友人のTちゃんが10年前からチーム参加していて、そのチームメンバーとして加わったのです。
チームリーダーのTちゃんは美容家で、がんなどで闘病中の方の外見ケア専門家。テントでは、がんサバイバーさんでも安心してできるやネイルや、アロマハンドマッサージ、エクステサービスなどを提供します。
また、仲間であるがんサバイバーのTさんは手芸家で、ハンドメイドのかわいい小物を中心に雑貨を提供。そして私は、知人の作家でピアニストのMさんが編んだハンドメイドの帽子と、自分で企画デザインした「緊急時連絡カード」を提供することにしました。これらの売上金が、リレー・フォー・ライフ・への募金となります。
開始時間が近づくと、本部テントには今年用のフラッグが用意され、サバイバーさん達がやって来ます。手に絵の具を塗り、真白いフラッグに手形をペタリ。メッセージとお名前を記載します。このサバイバーさん達の色とりどりの手形フラッグが、リレー・フォー・ライフ東京上野のシンボルとなります。
開会式には、サバイバーであるアグネス・チャンと女優の古村比呂さんの姿も。小池百合子都知事の開会宣言によりスタートしました。手形フラッグを手にしてのサバイバーズラップから、24時間ウォークの始まりです。私たちのチームでは、テントでの美容サービスと小物販売をしつつ、状況を見てウォークをするということで臨みました。
会場は上野公園の噴水広場なので、とても人通りが多いんです。美術館や博物館へ行く人たちが通りすがりに「何やってるの?」などと、興味深そうに見に来られる。そこですかさず、大会の趣旨や販売しているものをアピールするわけです。
Tさんのハンドメイド小物では、ピンクリボンのマカロンチャームがとっても人気。それと可愛いデザインの胸パッドがNPOから無料提供され、これ目当てに来られる方も少なくありません。乳がんサバイバーさんのグループが毎年来られて、皆さんこれらをゲットされます。今年も5人で来てくださいました。昨年も見たお顔、今年も会えてうれしいです。
テントには、リーダーTちゃんのお客様サバイバーの方達も訪問しに来てくれます。テントの中でお茶しながら、お話しするのも楽しみのひとつ。チーム仲間Tさんと皆さんとでおしゃべりに花が咲いていたようでした。
ほかには、各がん患者会のチームや医療機関、製薬会社、飲料会社などのチーム、整体、マッサージなどさまざまなチームが出展していました。それぞれ面白いのですが、私が特に気になったのはこれ、中外製薬さんの内視鏡体験コーナー。受けるほうじゃなく、内視鏡を持って模型に入れて映像を見る。医師側の体験ができるんです。超簡易的に、ですが。
禁煙の「すわにゃん」や台東区の「たいとうくん」がパンダコスプレをしているゆるキャラも闊歩していて、ついパチリ。
そして日が暮れてくると、ルミナリエバッグが点灯されます。ルミナリエとは、患者さんを励ましたり、あるいはがんで亡くなった方を偲ぶメッセージを添えたキャンドルを灯すセレモニー。これがまた美しいんです。
リレー・フォー・ライフは24時間歩くというイベント。参加チームの皆さんは夜通しウォークをします。けれど、私たちのチームでは大人女子がほとんどのため、無理せず夜は帰宅。次の日の早朝に再度集合です。
2日目は早朝からスタートし、お昼には閉会です。短い時間でしたが、この日も大勢のお客様が立ち寄られました。2日間いると、お隣のテントの方々とも仲良しになったり。そんなところもリレー・フォー・ライフの楽しいところです。
閉会式のあと、チーム参加者全員での記念撮影で、今年も終了しました。楽しいこと満載なのですが、一番心に残ったこと、それはサバイバーさんの言葉。
「今年もここに来れて、手形を押してTシャツもらって、このチームのテントに来て皆さんとおしゃべりできる。また一年、生きてたな~と感じる瞬間ですよ。」
このイベントが、私たちのチームが、サバイバーさん達の励みとなっているんだなあと、嬉しくなりました。来年もきっとまた会えるよう、私もがんばろ!っと心に誓ったのでした。