コラム

おひとりさまの老後真っただ中?94歳女性の“今”を聞いた

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先日ちょっとしたご縁で、ある女性と知り合いました。
大正10年生まれ、御年94歳。お誕生日が来たら95歳になる、東京生まれ東京育ちのセツさん(仮名)です。

セツさんは20数年前にご主人を亡くし、現在、息子さんと2人暮らし。ですが、息子さんはお仕事をされていて、朝出かけて夜遅く帰宅し、週末は出かけることが多く、ご本人いわく「ほとんど一人暮らしよ」

ポロシャツにVネックのセーター、ひざ丈のスカートに運動靴姿のセツさん、声が大きくサバサバした口調で、とてもその御年には見えず、すこぶるお元気。なんと、西洋から取り入れられたゴルフを、その時代に初めてやった日本人女性のひとりなんだとか。

その頃に始めたゴルフを欠かしておらず、今でも時々ゴルフ場に行かれています。今では足取りが不安定なところもあって、ゴルフ場に行くこと自体を楽しんでいますが、1~2年前まではコースに出ていました。
90歳過ぎてもゴルフコースを周っていたとは、スゴイ!90代のイメージが変わりました。

そのセツさんに、元気の秘訣をうかがったところ
「そうね、歩くことかしら。最近はちょっとおぼつかなくなっちゃったんだけどね、毎日歩いてるよ。」
やはり“歩く”ということは、健康に良い影響をもたらすんですね。

とってもお元気なセツさんですが、94歳ならではの心境も語ってくれました。
「この歳になると、同級生はみんないなくなちゃった。同じ学校に通ってた友達は、もう一人もいないからね、あの頃の話できる人がいないのよ。それがつまんないわね。」
なるほど。。長生きするということは、そんな気持ちも味わうということなんですね。

そのセツさん、今まさに人生の岐路にいるようです。
「家にいるけどね、一人みたいなもんでしょう。息子はほとんど家にいないから。
最近、一人で家のことや自分の面倒見るのがしんどくなってきて。息子は、老人ホーム入ったらって言うんだけどね、どうやって見つけたらいいのかしらね?

もちろん息子さん、本当にそうなったらきちんと調べたりするんでしょうけれど、セツさんもご自分のできる範囲で情報収集をしているようです。お友達が入居している海が見える他県のホームの情報などを聞いたり、ケアマネに相談したほうがいいわよ、というアドバイスを熱心に聞いたりしているようでした。

ずっとご自宅で暮らしてきたセツさん、今までは自分で自分のことをできていたので、そのままの暮らしを継続してきたわけですが、それができなくなり、90歳を越えてこれまでの暮らしをガラッと変えることになるのは、すごくしんどいのではないかと思われます。
とてもお元気でパワフルな方なので、それも乗り越えていくと思うけれど。息子さん、ケアマネさんとよく相談して、ご自分の望みを通していってほしいと願います。

ずっとお元気でいてほしい!こうした素敵な先輩がいることが、後輩たちには励みになりますから、とパワフルなセツさんのお顔を拝見しながら、心の中でつぶやくのでした。



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