おひとりさまの老後でシンパイなことは?

ある集まりで会った知人に、「おひとりさまだと、老後にどんな心配があるの?」と聞かれました。
知人はおひとりさまではないので、リアルなところは分からないと。
確かに、自分がその立場じゃないとリアルって分からないですよね。
立場にいても、経験がないとピンとこない部分もある。
私も、現在ではなく未来のことなのでジャストではないけれども、両親を亡くした経験から、自分のときにシンパイなことを挙げてみます。
●身体が思い通りに動かなくなってきたとき、誰に相談したり、手伝ってもらったりできるのか?
●病院に入院したり、手術するとき、誰が付添ってくれたり、同意書にサインするのか?
●身体が不自由になったとき、誰に行き先(リハビリ病院、老健施設、老人施設、自宅など)を相談したり、施設を決める段取りを頼めるのか?
●介護が必要になったとき、身内がいなくても自宅に住み続けることはできるのか?
●認知症などで判断能力がなくなったとき、誰に相談したり、サポートを頼めるのか?
●意識が無くなるなど自分の意志が表明できなくなったとき、医師などに意向を伝えるのが誰か?
●亡くなったとき、病院からの引き取り、葬儀(火葬)を執行するのは誰か?
●遺骨をお墓に納骨する(もしくは散骨など)のを執行するのは誰か?
●年金や行政関係、金融関係、その他の事務処理を執行するのは誰か?
●亡くなった後、家や荷物を片付けるのは誰か?
●相続の手続きを執行するのは誰か?
こんなところでしょうか。
つまり、自分が動けなくなったり、判断能力がおとろえたときに、相談したり、助けてくれるのは誰か?
亡くなった後、さまざまなことを実行・執行する人は誰なんだろう?ということ。
通常であれば、子どもなどの家族がおこなう事柄を、家族がいない人は、誰が執行しているんだろう?
成年後見制度は精神上の障害 (知的障害、精神障害、認知症など)により判断能力が十分でない方が不利益を被らないように 家庭裁判所に申立てをして、その方を援助してくれる人を付けてもらう制度です。
成年後見人制度は上記のように、判断能力が十分でなくなったときに援助してもらえる制度だけれども、
亡くなったあとのことはしないというし、私のシンパイごとをどれぐらいカバーできるものなんだろう?
そんなことがシンパイなのです。
これは大きな課題ですよね。研究を続けたいと思います!