OMORO☆TOMORROW再スタート!“介護”から学んだたくさんのこと【その1】

医療・介護

Webマガジン「OMORO☆TOMORROW」、じつは昨年から今年にかけて止まっていました。そしてこの10月より、再スタートしました!

なんで止まってたのよ?という理由から再スタートにいたるまでのことを、友人で「失敗しないエンディングノートの書き方」(法研)の著者である石崎公子さんとおしゃべりしながら語っています。よかったら聞いてみてください。

石崎さん
「で、なんで運営が止まってたんですか?」

カッキー
「時間と心と体力に余裕がなくなっていまして…。って、なんと無粋な理由ですね!」

石崎さん
「たしか介護のお仕事していたんですよね?」

カッキー
「そうなんです。この『OMORO☆TOMORROW』を立ち上げてから、エンディング関連のお仕事をされている方や地域活動をされている方などなど、それまでの会社員生活ではあまりお会いできなかった方々と知り合うことができました。素敵な人たちばかりでした。

なかでも、介護関連の方々の情熱やパワフルさに圧倒されました。介護のいろいろな問題を住民の力でできることはやっていこうとされていて、地域のことなどもすごく考えていて、実際に行動されているスゴイ方々で。

そこでお話をする中、自分は介護のことほとんど知らないなあと。介護のことって“老後”を考えたらとても大きいですし、ちゃんと知っておきたい!と思って介護のスクールに通うことにしました。」

石崎さん
「介護のスクールってどういうものなの?」

カッキー
「『介護職員初任者研修』という講座に通って、資格を取るんです。以前『ヘルパー2級』といわれていた資格ですね。この資格があると、介護施設や介護事業所などへ勤めることができます。

講座では介護の「知識」と「技術」があり、知識のほうは、介護についての考え方や介護保険のこと、職業倫理や安全確保・リスクマネジメントから、老化について、認知症について、コミュニケーション技術についてなど幅広く学びます。

なかでも私が衝撃を受けたのは、介護の理念。人権と尊厳の保持を支え、その人らしい生活を送れるように支援するということが、介護の目指す方向だと。
WHOで提唱されているIFC(International Classification on Functioning, Disability and Health=国際生活機能分類)やノーマライゼーションなどの考え方や理論に基づいて、日本での介護というものがおこなわれているんだというのは、初めて知りました!」

石崎さん
「カッキーさん、理念とかにグッときがちですもんね。」

カッキー
「じつはそうでした(笑)。で、そうした素晴らしい理念も知れましたが、介護全体が理解できてよかったです。とくに老化にともなう身体の変化や認知症のこと、終末期のことなども学べて、これは40歳以上の人は全員知っておいたほうがいい!とも思いましたよ。」

石崎さん
「そうなんですね。」

カッキー
「あと「技術」のほうは、ベットや車椅子などを使って、実際に身体介助の仕方を学びます。動けない人を介助し、寝ているところを起こしたり車椅子に移乗するって、想像以上にむずかしいものでした。手順を覚えるだけでもいっぱいいっぱい。さらに身を預けてもらうわけですから、ホント緊張します。

ひと通り習得しましたが、だからといってできたわけではなかったというのを、後で知ります。というのは、スクールでは生徒が介助される側の役をやるから、動いてくれちゃうんですよ。けれど本当に介助される人というのは基本動けない方ですから、実際とは全く違うんですよね。」

石崎さん
「オムツ交換とかも習ったんでしょう?」

カッキー
「はい。オムツ交換なんてその際たるものです。初心者の私には、やり方もメチャむずかしいのですが、スクールの演習では実際のモノはないですからね。手順だけ覚える、という感じですね。」

石崎さん
「おつかれさまでした(笑)。ところで、どんな人たちが通ってたの?」

カッキー
「介護の仕事に転職したい人をはじめ、家族に介護が必要になった人、高齢者を対象としたNPOを立ち上げようとしている人、介護付きの旅行サービスを始める人などいろいろ。福祉施設に就職が決まっている大学生も何人かいました。

私と同い年ぐらいの女性が多いのかと思ったら、そうじゃなかった。年配の男性や若い男性、大学生の男子女子もいて。平日昼間のコースだったからかも。一度振替で土日コースに行ったら、同じ年代の女性が多かった。」

石崎さん
「それで、資格は取れたのですか?」

カッキー
「はい。最終日に試験がありまして、それをパスすれば資格が取れます。皆さん勉強していますので、ほとんどが合格しますよ。」

石崎さん
「なるほど。その後、介護施設にお勤めしたんですよね。どうして働くことにしたの?」

カッキー
「通っていたそのスクールは、介護関連の派遣会社が運営していたんです。講座が修了すると希望者に就職先を紹介してくれるのですが、どうします?って聞かれたときにお願いしちゃいました。

実際の現場はどうなんだろうと、好奇心がわきまして。スクールで学んだだけでは、実際に分かったことにはならないだろうと思い。」

石崎さん
「カッキーさんは、それまで全然違う仕事してたじゃないですか。できるものなの?」

カッキー
「いやー、やはり大変でした!が、、何とかなるもんですね、いざとなれば。」

<その2へつづく>

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