“宇宙葬”という新しい葬送のカタチ

「宇宙葬」って聞いたことありますか?
テレビで見たことある!いやいや聞いたことないよ…。といった答えが半々ぐらいかな。
最近ちょっとは聞くようになったけど、実は私もよく知りませんでした。
12月8日、9日、10日東京ビックサイトでおこなわれた「エンディング産業展2015」へ行ってみると、
目についたのは株式会社銀河ステージの「宇宙葬」。
宇宙葬というのは、遺灰をカプセルに詰めてロケットなどで飛ばし、宇宙空間で散骨するという新しい葬送のカタチです。
海に撒くのか、宇宙空間に撒くのか、の違いとでもいいましょうか。
どんなふうに散骨するのかは、プランによって違うそう。
4つあるというプラン、それぞれの特長はというと…
「宇宙飛行プラン」は、遺灰を入れたカプセルをロケットに搭載して、宇宙空間まで打ち上げます。ロケットは頂点に達し、下降。大気圏突入する際ロケットが燃えて、遺灰は宇宙空間に解き放たれるそうです。
「人工衛星プラン」は、遺灰を入れたカプセルを“人工衛星”で打ち上げるというのが、大きな特徴。人工衛星に載せてあるので、すぐには散骨されません。なんと240年にわたって、地球の周りを周回するのだそう。
その人工衛星が現在どこに位置しているか、専用アプリをダウンロードすればそこから確認できるんだとか。いやはや…!
「月旅行プラン」は月の軌道まで行って散骨、「宇宙探検プラン」はもっと遠くの宇宙空間で散骨され、その後は流れにまかせて広大な宇宙を漂います。
この2つは2017年から始まるのでこれからだけど、ということは、一番乗りも可能なワケですね。
ロケットの打ち上げは、アメリカの商業宇宙船発着基地「スペースポート・アメリカ」や、「アメリカ東部宇宙ロケットセンター」などからおこなわれます。
その様子はまるでNASAの宇宙飛行士の打ち上げさながら。もちろん、ご遺族が打ち上げの瞬間に立ち会えます。
ロケットで宇宙葬なんていったら、市井の人には手が出ないのでは、と思われるけど
それぞれ、450,000円、950,000円、2,500,000円、2,500,000円(税抜)。
葬儀の費用を考えれば、十分可能な範囲といえるかもしれません。
自分の遺灰が塵となって宇宙空間を漂うって、うまく想像できないけど(笑)
遺骨をお墓に埋葬するのも、海などへ散骨するのも、地球という単位では一緒の「自然へ還る」。そこからさらに視線を俯瞰して、「宇宙へ還る」とでもいえばナットクできるかな?
地球も宇宙の一員ですもんね。
自分が宇宙葬やりたいかどうかはビミョーだけれど、ロケットの打ち上げは見てみたい!
自分のときは、自分で見られませんが(笑)
それにしても、「死んだらお星さまになる」とか、「会いたくなったら空を見上げて」とか、文字通り叶っちゃうわけですよね。そのへんにはちょっとロマンを感じますね。
これまで宇宙空間に旅立ったのは、日本人で20人以上いらっしゃるそう。
葬送のカタチが多様化してきている現在、そのうち宇宙葬もフツーに選択肢のひとつになるのかもしれませんね。
株式会社銀河ステージ
http://ginga-net.com/index.html