フューネラルビジネスフェア2018で光っていたのは…

終活

先週、パシフィコ横浜で「フューネラルビジネスフェア2018」が開催されました。フューネラルビジネスフェアとは、葬祭サービスやライフエンディングサポートシステムの総合展示会&シンポジウム。つまり、葬儀やエンディングに関するビジネスの見本市です。

葬儀やエンディングにまつわるビジネスも、時代の影響を受け変化しています。さて今年はどうなっているのかと、足を運びました。そのなかで、カッキーの目にキラリと光ってみえた3つをご紹介します。

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デジタル終活
日本デジタル終活協会と一般社団法人デジタル遺品研究会ルクシー。ともにパソコンやスマホなどデジタル財産や遺品の継承について、サポートする活動をされています。誰でもスマホを持つのがあたりまえとなった今、いざというときデジタルデータをどうするか、というのも大きな課題です。

そこで日本デジタル終活協会では「デジタル世代の引継ぎノート」というものを作成し、セミナーなどで配布しています。デジタルなのにノートなんかい!というツッコミが聞かれそうですが、いざという時はやはりアナログが強し。

というのも、スマホではまずパスワードを入れないと、何も開かないわけです。開かなければ、何も使えない、取りだせないわけで。指紋認証や顔面認証などでも、必ずパスワードは設定されていますので、まずはスマホのパスワードをノートに書いておきましょう。

「デジタル世代の引継ぎノート」では、まず誰に引き継いでほしいか、そしてパソコンやスマホに入っているデータをどのように処理してほしいか、などを書く欄があります。
またSNSについても、LINEやFacebookのグループ、個人について記載する欄があり、亡くなったという連絡をしてほしいか否かを書くこともできます。

そのへんは通常のエンディングノートと同じ。ですが今のご時世、付き合いのある人は大概デジタルでやり取りしていますよね。ということは、その部分はこちらのエンディングノートがより実用的といえるかもしれません。

一般社団法人デジタル遺品研究会ルクシーの古田雄介理事は、デジタルデータを遺品・資産ととらえ、基礎的知識やどう開いて引き継ぐのか、それをやらないとどうなるのかを啓発しています。

著書「ここが知りたい! デジタル遺品 デジタルの遺品・資産を開く! 託す! 隠す! (これで安心!)」では、そうした知識や今後の動向などを解説されています。

スマホ、パソコンが手放せなくなった現代に生きる私たちにとって、デジタル終活、デジタル遺品というものは、必ず大きな問題となっていくでしょう。トラブルが起きる前に、こうしたノートや本を読んでおきたいと強く思いました。

日本デジタル終活協会
http://digital-shukatsu.net/

一般社団法人デジタル遺品研究会ルクシー
https://www.lxxe.jp/

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ハッピーエンディングカード
最期まで自分らしく幸せに生きるために、リスクに備えておきたいと思う。けれど、自分はいったい何に備えればいいの?分かっているような、分からないような…。そんなふうにモヤモヤっとしている人は、実は多いものです。

そうした老後やエンディングに関する事柄、「自分は何が必要で、これは考えなくてもよい」と仕分け整理できるのが『ハッピーエンディングカード』です。

会場では一般社団法人日本Happy Ending協会 代表理事の齋藤真衡氏が、カードの内容を紹介。プレゼン会場で大勢の皆さんが一緒にやるため、カードの内容を記したビンゴカードが配布されました。

齋藤氏がハッピーエンディングカードを読み上げます。自分が「そう思わない」ことについては、そのまま。「そう思う」ことについては、ビンゴカードの穴をあけていきます。

ひと通り終わると、2回目。穴の開いていないところについて、再度考えます。もう一度読み上げられたときに、「自分は考えなくてもよい」と思ったことは穴をあけていく、「これはよく考えよう」と思ったものは残しておく。そうして全部が終わり、残ったものが自分にとって「備えが必要」と思う事柄だというわけです。

残ったカードを眺めてみると、自分にとって必要なものが可視化される。自分で意識できれば、備えるための行動もできるというわけ。何より、ゲーム感覚で気軽に楽しみながら、エンディングに関する準備の一歩が踏み出せるスグレモノ。
デザインもカラフルで楽しいし、ぜひ機会があったら皆さんにもやってほしいな~と思いました。

一般社団法人日本Happy Ending協会
https://happyending.or.jp/

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エコフィン・オルタナ
こちらでも紹介したことのあるウイルライフ株式会社のエコな棺「エコフィン」。その進化系『エコフィン・オルタナ』です。

本体は、CO2の排出量と燃焼時間を抑えたトライウォール製強化ダンボールで、モンゴルへの植林がセットとなっているエコロジー仕様。素材は国産間伐材と紙素材のハイブリッドだそう。

そして特筆すべきは、大きく開く割蓋タイプになっていること。この蓋の部分が本体に立て掛けられるようになっていて、メモリアルボードとして、写真や小物などを飾ることができます。スタンドも付属しているので、少し高く配置できます。

家族葬が一般的になり、大きな祭壇はあまり必要とされなくなっている近年。故人のスナップ写真や好きだった小物などを飾って、故人が眠る棺を中心に、見守るように囲むことができる棺。家族や友人などでの、つつましく温かな葬儀に大きな一役を担うであろう『エコフィン・オルタナ』。なかなかザンシンで素敵でした。

ウイルライフ株式会社
エコフィン・オルタナ
http://www.willife.com/products/ecoffin-altana/

以上、駆け足で3つばかりをご紹介しました。

葬儀やエンディングに関するものもいろいろ進化しています。展示会ですから、インパクトのあるものに目を引かれがち。テーマがテーマだけにギョッとするものもありますが、全体的な印象として、落ち着いた程よいデザインのものも増えてきたように思いました。

葬儀やエンディングは、一般の人には非日常。デザイン的な部分でも、必要以上にギャプを感じさせないような配慮がされているものがいいな~と思いました。

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